例のパニック障害は、初めて水に潜ったときの感覚に近い。
一時的に空気の無い世界に入り込む。
立ち上がればいい話だが、呼吸ができないという状況が
怖くて、水が嫌い。という奴だ。
と、言うことは、俺は、失恋に慣れていないのだろうか。
すぐ解消されるとはいえ、一時的に会話のできない世界
に居る。まぁ、立ち上がるだけでは解消されない。
自分の意思だけでは解消できないので、
ある程度、高度な制限ではある。
だが、水に潜った時と同じ、暫くすれば、解消される。
ずっと呼吸ができないわけではない。
過度に、怖がる必要はない。
水に潜ることになれていれば、別に特別なことではない。
小学生ですら、平然と潜って、笑顔で浮上してくる。
失恋に慣れていないから、会話できない環境に、
怯え、恐怖し、呼吸を乱す。ということか。
確かに、人生で、付き合って、別れるということを、
いったい何度経験しただろうか。
水に潜ったのは1000を超えるだろうが、
心を通わせて付き合ったと言える相手は、
大人になってから、たった2人だけだ。
いったい何年生きてるんだ。1年ローテーションなら、
7人は行っててもいいんだぞ。
2回しか潜ったことがないのなら、水が怖くても、
まだ許されるか。
ただし、小学生ではなくて、おじさんという所が問題だ。
「実は、彼女に惚れていた」
というわけではなく、
「失恋になれていないだけ」
ということが分かった。
どうせ放っておいてもすぐ立ち直るんだろうけど、
まぁ、とにかく幾つも恋してみるしか無いんだな。
バカにつける薬はありませんから。
河上 貴翔 -kisho kawakami- -