かきかけの物語 Diary 恋愛依存H261124

別に好きじゃなかった。ツボがいまいち分からんし、ずれてる。
でも、笑顔は可愛かったかな。声も好きだった。
ただ、出会いがあって、持ってるトークスキルを駆使するだけで喜んでくれたから、たまたま一緒に居た。
誰だって、自分に興味を持ってる人のことは好きになる。

でも、またどろどろに依存されるのは懲り懲りだから、連絡も薄めに、興味を持たれても反応薄めにした。
そもそも連絡は得意な方じゃない。内容のない会話は好きじゃない。適当な扱いをしていた。

トークスキルだけで作り上げた偽りの人格で一緒に居ただけだから、
期待ほどの、大層なデートプランだって作れる人間じゃないし、エスコートだってダメダメだ。
ノープランでデートなんてしたもんだから、愛想尽かして離れていってしまった。

住んでる場所に距離もあるし、タイプじゃないから、ふって貰える様に仕向けたというところだ。
もちろん、正々堂々万全を期して臨んだって、付き合えたかどうかは分からないけど。
ただ、俺は、「付き合いたくない」という意思表示を忍ばせて、彼女と話していた。
この子と付き合っても、やっぱり将来苦労しそう。

空白の休日を過ごす。
3年前に患ったパニック障害(自称)が発生した。
誰かと話したくても、話す相手が居ない。という状況的脅迫に混乱して、恐怖に陥った。
誰に電話をしても、つながらないかもしれない。近くに誰もいない。
自分の言葉を聞いて、話してくれる人は、今、この場に、誰もいない。
他のみんなは誰かと一緒に居るのに、自分だけ一人だ。

冷静になって考えれば、別に誰かと話す必要なんてないし、だからって死ぬわけでもない。
それが大変な不利益を生むわけでもないし、同じ状況の人だって沢山いる。
そんなこと、分かってるはずなのに、冷静になれない。これはパニック障害としか言いようがなかった。
精神科に行ったら、割とガチで診断されるんじゃないか。

原因は分かってる。
3年前、好きな女性がいて、その女性は、自分とルームシェアしている親友に恋をしている状況で、
その二人がセットで自分のパーソナルスペースに住み着いていた。
状況的圧迫。好きだから、その女性を適当に扱えない。辛くても二人と会話しなければいけない。
逃げたくても、逃げ帰った場所に、その二人が居る。

二人が暫くどこかに行ったからって安定するかと思ったら、今度は話す相手が居ないことでパニックになった。
一人になりたかったのに、一人になったら、パニックになった。
たぶん、状況的圧迫の”ぶり返し”が、変な形で症状化してる。

今回も、そんな感じだろう。状況的な圧迫。とまではいかないが、色恋沙汰で選択を迫られたわけだ。
その圧迫がもう来ないと分かったから、”ぶり返し”が始まった。

ということは、多少なり、俺は、彼女に、恋をしていたんだろうか。
嫌だったら、そもそも会ったりしないし、連絡だって音信不通で良い。
嫌ではなかった。都合よく、程度よく、付き合えればいいと、そう考えていたんだろう。
会いに行くときは、それなりに楽しみだった。
きっと、薄めの対応でも、付き合ってくれるような子かどうか試していたんだ。

試した上で、駄目だったんだから、仕方ないじゃないか。

でも、どうにかならないものだろうか。
自分で望んだはずなのに、離れて行ったらそれはそれで寂しいとか。
面倒くさいにも程がある。

俺はいつも、接近に恐れて、距離が開いてから恋をする。

依存される事を拒んでいるわりに、一緒にいたいと願う。
どうやら、汚れきっている割に、心が潔癖症だ。
誰かに、一緒にいて、よく知って欲しいけど、俺のことは好きにならないでほしい。
そういうことだろうか。

別々のまま、一緒にいたい。
そんなことは、可能なんだろうか。

とにかく、何度も恋をしてみるしかないのかな。
やばいときは、モヤモヤさまぁ〜ずを見るか、文章を打っていれば落ち着く。
小説でも書けば良いんだよ。

河上 貴翔 -kisho kawakami- -
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